ITエンジニアはやめとけと言われる理由や向いている人の特徴を解説
記事の監修者
1000万PVを超える新規メディアの立ち上げを開発責任者として行う。株式会社ウィルゲートを退社後、民泊の運用代行業者のTwistを設立し上場企業に売却。2016年株式会社Market Drive(現テックアイエス)を設立し、取締役副社長に就任。200万ダウンロードを超えるアプリを開発。現在はプログラミングスクールのカリキュラム制作も担当。現場でのエンジニアリングと経営の両面を支えている。
ITエンジニアになるのは、やめとけと言われるほどIT業界は多忙で厳しいイメージがあるでしょう。
しかしITエンジニアを目指している人にとって、エンジニアが否定される理由が気になるかもしれません。
また、ITエンジニアは将来性がある職業ですので、エンジニアの全体像を理解するとよいでしょう。
この記事では、周囲の意見に囚われずITエンジニアに挑戦したい人に向けて、一般的にエンジニアはよくないと言われる理由や向いている人、向いていない人の特徴を解説します。
また、ITエンジニアになるために大切なことや、会社選びと転職を成功させるポイントをまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
ITエンジニアはやめとけと言われる理由7選
ITエンジニアになる際、周囲から反対されるケースがあります。
具体的案理由を7つ解説しますので、職業に対する理想とのミスマッチが起きないよう、事前に把握しておきましょう。
残業時間が長く休日が少ない
ITエンジニアの仕事は納期が設定された業務が多く、プロジェクト完了まで稼働しますので、労働時間が長い傾向にあるでしょう。
その結果、プライベートの時間が少なくなり、ITエンジニアになるのは、よくないと一般的にいわれています。
仕事量の多さは勤め先やプロジェクトによって異なりますが、ITエンジニアは、トラブルが原因になり想定外の仕事が発生することで、休日出勤になりやすい業界です。
労働時間について、厚生労働省の調査した結果によると、ITエンジニアを含めた情報通信業の所定外労働時間は「15.7時間」と公表しています。
前年度と比較すると「-3.1時間」になっていますが、比較的長時間の残業が発生するといえるでしょう。
特にプライベートの時間を重視している人にとって、長時間労働や急な休日出勤要請が理由で、ITエンジニアにマイナスのイメージが持たれています。
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査令和5年7月分結果速報)
IT業界の下請構造に問題がある
IT業界は多重下請構造の業務形態になっていることが多いため、給料の格差が起きます。
多重下請けとは、元請けの企業が下請けの企業へ業務を委託し、委託された企業がさらに別の会社へ業務を委託するループのこと。
元請けに位置する企業は、自社サービスを展開する規模の大きい企業が多いため、元請けのような企業で勤務するエンジニアは高収入になりますが、下請けになればなるほど給料が低くなります。
一般的には、元請けがクライアントから仕事を請ける立場になりますので、一次請けに位置します。
一次請け企業がすべてを請け負えば解決するものの、人員の確保やコストの面で下請け発注を繰り返し、結果として多重の下請構造が起きます。
下請け企業で勤めるほど給料の格差が生じ、納期などの普段の業務に対する余裕がなくなるでしょう。つまり、忙しいのに給料が低いと感じやすい環境になるため、ITエンジニアはよくないと一般的にいわれています。
経験が浅いエンジニアは給料が低い
ITエンジニアは、スキルレベルや経験年数によって給料が決まる業界です。
世間一般的には給料が高いイメージの強い業界ですが、実際はスキルレベルの高い経験豊富なエンジニアだけが、高収入になる傾向になります。
特に、未経験でITエンジニアに転職した人は、スキルや経験が不十分でしょう。
未経験からITエンジニアになった場合、初年度の年収は240万〜350万円です。
給料の高さを転職の決め手にした人にとって、ミスマッチになりやすい傾向にあります。
スキルや資格を取得するハードルが高い
ITエンジニアの業務に必要なプログラミング言語は、技術とともに進化のスピードが早いため、そのスピードについていくのが大変などの声も挙がっています。
最新のスキルや技術を身につけなければならないケースが多いため、仕事へのハードルが高いといえるでしょう。
技術だけでなく、ツールも日々新しいものが開発されますので、多方面から情報を収集しなければいけません。また、ITエンジニアとしてのスキルを証明するためには、資格の取得が重要です。
しかし、未経験からITエンジニアになる場合、スキルを証明できる資格の大半が国家資格です。例えば、IT業界で働くのに最低限必要な基礎知識が詰まった「ITパスポート」の合格率は、51.6%になっています。
情報の移り変わりが激しく、資格取得のハードルも高いのが、ITエンジニアになる大きな壁といえるでしょう。
仕事によっては夜勤が発生する
ITエンジニアのなかでも、インフラエンジニアと呼ばれる職種は、夜勤が発生する可能性が高い職種です。インフラエンジニアは、主に通信系のシステムに携わるエンジニアです。
企業生命にかかわる重要なシステムを扱っている場合が多く、24時間監視しなければいけません。
特に金融系のインフラ(事業の基盤)を扱っている場合、システム障害を放置しておくと、多方面に迷惑がかかります。
トラブルが生じた災異はすぐに解決する必要があるため、インフラエンジニアが24時間監視ができるよう、シフト制になっており定期的に夜勤が発生します。
インフラエンジニアの多忙さが、IT分野が未経験な人や夜勤の勤務経験がない人にとって、大きな抵抗を感じさせているのがITエンジニアに対するマイナスイメージの要因といえるでしょう。
年齢を重ねると負担が重くなる
ITエンジニアの業務は長時間のパソコン作業が伴いますので、肩や腰の痛み、眼精疲労などの症状が起きやすい仕事です。
トラブルが原因で急な出勤要請もありますので、年齢を重ねた人にとっては疲れが取れにくく負担の大きい労働環境になるでしょう。
具体的には、プロジェクトがスムーズに進まなかったり納期まで時間がなかったりすると、残業時間が長くなります。
また、退勤後の深夜帯や休日など関係なく、早急な対応が求められるプロジェクトもあります。
AIに仕事を取られるリスクがある
AIの進化や発展によって、ITエンジニアの業務が自動化され、AI仕事が取られる可能性が危惧されています。
自動化されれば効率的にシステムを組めるメリットが企業側にありますが、ITエンジニアとして働く人にとっては、見逃せない状況といえるでしょう。
しかし、AIの進化や発展はすべてのITエンジニアから仕事を奪うわけではありません。AIが生み出したものから、新たな仕事に取り組める可能性が大いにありますので、AIが仕事を奪うリスクは、同時に新たな仕事獲得の機会でもあるでしょう。
ITエンジニアに向いている人の特徴4選
ITエンジニアに向いている人の特徴を4つ紹介します。未経験からITエンジニアに転職しようと考えている人や、自分がITエンジニアに向いているかどうか不安な方は参考にしてください。
将来のビジョンが明確になっている
ITエンジニアになりたくても、専門性やジャンルが多種多様ですので、明確なキャリアビジョンが必要です。キャリアビジョンが明確になっていないと、将来的に必要なスキルや経験が異なります。
また、未経験からITエンジニアになる人は、スキルや資格を習得しなければならないというハードルの高さもあるでしょう。
多くの時間や努力を積み重ねてITエンジニアになったとしても、将来を考えていないと、入社後に後悔する可能性もあります。
向学心があってスキル取得に向けて取り組める
ITエンジニアは技術の進化が早い業界ですので、独自でスキル取得に向けて取り組んでいく必要があります。
自己学習能力の高さは、プロジェクトの成功や社内評価に関係するでしょう。給与の高いITエンジニアになるためには、次のような要素をクリアしなければなりません。
- 自社開発(他社の事業を手伝うのではなく、自分たちの会社で事業を運営する形態)
- 上流工程に携われるほどのエンジニア力
- 実装力やトラブルを解決できるプログラミング力
また、ITエンジニアは実力主義の世界ですが、経験年数がまったく関係ないとは言い切れません。経験年数以上のスキルと知識を習得できるよう、向上心を持って日々の業務に取り組める人が、ITエンジニアに向いています。
コミュニケーション能力が高い
ITエンジニアの業務は、1人で黙々と作業するだけではありません。チームメンバーやクライアントとの打ち合わせや進捗管理がとても多い仕事の1つです。
特に何かしらのトラブルが発生した際、メンバー同士で相談したり、クライアントに連絡したりするので、高いコミュニケーション能力が必須です。
また、新しく学んだ情報やアイデアを自分の中で留めておかず、メンバーに共有できるかが重視されるでしょう。
日々のスケジュール調整を含めて、メンバーとの意思疎通は欠かせない業務の1つですので、コミュニケーション能力の高さは、プロジェクトの質にも影響します。
さらに、コミュニケーション能力が高い人は、プロジェクトリーダーになる可能性もあるので、多くの現場で重宝されます。
クリエイティブな仕事に挑戦したい意志が強い
クリエイティブな仕事をしたい人にとって、ITエンジニアの仕事は魅力的に感じやすいでしょう。そもそもITエンジニアは、新しいソフトウェアやシステムを開発する仕事ですので、創造力の豊かさが重要視されます。
実際の現場でも、クライアントの要望や方向性をもとに、システムを開発していますので、クライアントの要望に応えるためにも、最新の技術を実務で活かせるかが重要です。
新しい技術やアイディアに好奇心を持てる人には、ITエンジニアの仕事とマッチしているといえるでしょう。
ITエンジニアに向いていない人の特徴7選
ITエンジニアはやめたほうがいいと言われやすい人の特徴を7つ紹介します。
向いていない人の特徴とも考えられますので、未経験からITエンジニアに転職しようと考えている人は、当てはまっている箇所がないか、確認しておきましょう。
将来のビジョンが決まっていない
エンジニアは専門性やジャンルが多種多様ですので、ITエンジニアになりたい人は明確なキャリアビジョンを持たなければなりません。
キャリアプランが不明確だと、将来必要なスキルを学び送れたり、積まなければならない経験がなかったりするためです。
例えば、上流工程を担当するエンジニアになりたい人は、プログラミング能力だけではなく、基本的な設計やクライアントとの折衝なども重要視されます。
それに対して、プログラマーで長く活躍したい人は、毎日の勉強による知識のアップデートが欠かせません。
将来のビジョンが定まっていない人がITエンジニアになると、自分のキャリアに公開する可能性が高まるでしょう。
すべてのITエンジニアが高収入と考えている
就職した企業が下請けだったりスキル重視の職場だったりすると、日本人の平均年収より低くなる可能性が高いでしょう。
すべてのITエンジニアが高収入ではありませんので、収入だけを判断軸に転職するのはおすすめできません。
ITエンジニアを含めた情報通信業は、日本人の平均年収と比較するとやや高い傾向にありますが、スキルと経験が十分にあるエンジニアや、上流工程を担当できるエンジニア以外のエンジニアの給料は高くありません。
未経験者でもできると考えている
ITエンジニアを採用する企業の多くが、人材に即戦力を求めています。基礎的な知識があったとしても、企業側が求めるスキルが備わっていないと就職してからギャップを感じてしまうでしょう。
求人票に「未経験可」と掲載されている場合もなかにはありますが、基礎的なスキルがない状態で挑戦するのは、現場で求められるスキルを考慮すると非常に厳しい選択といえます。
したがって、未経験からITエンジニアになりたい場合は、独学してオリジナルの制作物を完成させたり、プログラミングスクールに通ったりするのがおすすめです。
ITエンジニアに関する知識がない
IT業界は新しい技術が次々と生み出されますので、基礎的な知識が必須です。
しかし、入社してから基礎的な知識を身につけようとすると、業務で覚えなければならないことが多いため、基礎知識の理解に時間を要するでしょう。
基礎知識を応用する機会も非常に多くありますので、実務経験だけではなく、IT業界へ転職する前に基礎知識を深める必要があります。
IT技術が好きになれない
IT技術が好きになれないと、モチベーション維持や学習ができませんので、将来的なスキルアップも見込めず、エンジニアとして働くことが苦痛に感じるでしょう。
- プログラミングを組むのが楽しい
- 新しい技術を学べるのに抵抗がない
- いつか上流工程を担当してみたい
このように、業務に対して楽しみを感じたり大まかな目標があるなら、自身のスキルアップにつながる行動や判断ができるはずです。
モチベーション維持や成長スピードにおいて、IT技術が好きかどうかは、重要な視点になります。
仕事に対する柔軟性が低い
前述した通り、ITエンジニアは突発的な仕事が入りやすい職種ですので、柔軟な対応力が求められます。プロジェクトによっては、緊急性の高い依頼が来る場合も考えられるでしょう。
着手しているプロジェクトに集中したくても、システムエラーやバグが発生すると業務フローがスムーズに進みません。
また、新しい技術が常に生み出されますので、最先端の知識やスキルを習得するのが難しく感じる人は、向いていないかも知れません。
さらに、常に柔軟性のある判断や作業が仕事で求められますので、視野の広さや素早い対応力が重要視されるでしょう。
コミュニケーション能力が低い
ITエンジニアを含めた情報通信業は、パソコン作業がメインになりますので、黙々と作業するイメージが強い職種でしょう。
しかし、ITエンジニアの業務は、1人で黙々と作業するわけではありません。プロジェクトごとにチーム分けされていますので、円滑なコミュニケーションが取れるかが重要です。
したがって、コミュニケーション能力が低い人は、プロジェクトのみならず、個人の業務を円滑に進めるのも難しく感じるでしょう。
1人で黙々と作業したい人は特に、ITエンジニアは向いていないといわれやすくなります。
ITエンジニアをおすすめできる6つのポイント
ITエンジニアになるのはやめとけと言われやすい職種ですが、IT業界が未経験な人にとってもおすすめできるポイントが6つあります。
将来のビジョンを明確にするためにも、ぜひ参考にしてください。
努力すれば未経験でもエンジニアになれる
ITエンジニアを目指す際、IT全般の知識の少なさや理系知識の乏しさを気にする必要はありません。ITエンジニアは老若男女かかわらず、実力を重視する仕事のためです。
プログラミング経験者や理系出身者と比べるとスタート地点に差がありますが、プログラミングは独学やスクールの受講で学べますので、出身校や経験の有無は努力次第でカバーできます。
知識量やスキルは個人の努力次第で高められますので、積極的な姿勢を持ってITエンジニアに挑戦しましょう。
多くのスキルが身につく
ITエンジニアの仕事は、プログラム開発だけに留まりません。
データの分析やセキュリティ面、システムトラブルの修正対応など多岐にわたります。多くの分野でスキルを習得できますので、日々の業務でさまざまな知識が深まるでしょう。
例えば、アプリ開発に携わっていれば、バックエンドやフロントエンドの開発スキルが向上します。
- バックエンド:サーバーやサーバーサイドなどに関連する分野
- フロントエンド:利用者が目にするデザインや操作性など、外見に関連する分野。
特に近年需要が高まっているAI領域では、データ分析がメイン業務の1つですので、ビッグデータの処理やAIの構造理解を経験できるでしょう。
スキル次第で年収が上がる
ITエンジニアの年収はスキルの高さや経験年数次第で、年収800〜1,000万円以上の収入を目指せます。プロジェクトにおいて、一次請け企業である自社サービス展開に携わっていると、高収入になる傾向があるでしょう。
また、一次請け起業から仕事を委託される下請け企業で働いていても、プロジェクトリーダーやマネジメントにかかわる業務を担当すれば、年収が上がりやすいといえます。
スキルを証明するために、応用情報技術者やITストラテジストなど、難関資格を取得するのも年収を上げるのに効果的です。
エンジニアの需要が高い
新型コロナウイルスの影響もあり、多くの企業がデジタル化に力を入れていますので、ITエンジニアは需要が高い職種です。AIの進化も激しい時代ですので、専門的な知識を備えたITエンジニアの存在が欠かせません。
独立行政法人情報処理推進機構の調査では、1,000人以上雇用している大企業のうち、8割以上がデジタル化に取り組んでいると掲載されています。
中小企業でもデジタル化の動きは加速していますので、数十年後の将来を見越しても、エンジニアの需要はさらに伸びるでしょう。
職業に対する需要の高さは、転職先の候補数や働き方の選択肢の増加、キャリアプランの拡大などのメリットがあります。
(出典:独立行政法人情報処理推進機構 「デジタル時代のスキル変革等に関する調査報告書」)
達成感が味わえる
ITエンジニアは1つのプロジェクトに対して、さまざまなスペシャリストで構成されたチームで取り組みますので、成功した際の喜びを共有できる仲間が多くいます。
プロジェクトの種類や規模はさまざまですので、そのプロジェクトをチームで成功できれば大きな達成感を味わえるでしょう。
例えば、社会において重要なシステムになるプロジェクトに携わっていた場合、ニュースで取り上げられる場合も考えられます。
また、クライアントが大いに満足できるような制作物を納品できれば、仕事へのモチベーションやチームの連携力も高まるでしょう。
働き方に自由さが増す
ITエンジニアは将来性があり、スキル次第で年収も上がるだけでなく、働き方の自由度が増すのもポイントです。
近年はどこの企業にも属さないフリーランスとしてエンジニア活動したり、日本に在住しながら海外企業でリモートワークする人も多いのが特徴です
ただし、働き方に自由さを求める際は、次のような内容が求められるでしょう。
- 高い専門性を証明できる資格やスキル
- スキルを証明するポートフォリオ
- 過去に勤めた企業でどのような成績を残したか
つまり、将来的な独立や起業、リモートワークの正社員を目指す人にとっては、ITエンジニアは適している職業です。
ITエンジニアを目指す人が明確にすべき4つの心構え
ITエンジニアのデメリットや注意点を理解したうえで、ITエンジニアとして活動したい人に向け、明確にすべき心構えを4つ紹介します。
将来性のある仕事だからこそ、明確な心構えが重要です。
理想とするITエンジニア像
まずは、ITエンジニアになって何をしたいのかを明確にしましょう。
就職する企業や携わるプロジェクトによって、どのような分野に特化したエンジニアになるかが決まるためです。
例えば、エンジニアは次のような種類に分けられます。
- サーバーエンジニア
- アプリエンジニア
- Webエンジニア
- ネットワークエンジニアなどに
- テストエンジニア
- セキュリティエンジニア
エンジニアには多くの種類があり、それぞれ必要な知識やスキルが異なります。なりたいITエンジニア像が明確だと、必要な知識やスキルも明確になりますので、効率的なキャリアステップを見込めるでしょう。
希望する働き方
ITエンジニアとして働く方法は、大きく分けて次の2つです。
- 会社員
- 個人事業主(フリーランス)
会社員であれば個人では関われないような大きなプロジェクトに参画できたり、経験豊富な先輩エンジニアから指導を受けることも可能です。
それに対して、個人事業主の場合は、参画する案件を自由に選べたり、ワークライフバランスを整えやすいメリットがあるでしょう。
しかし、会社員や個人事業主にかかわらず、ITエンジニアになるためには、実務経験が必須です。
近年では未経験のままフリーランスを目指す人も多いですが、開発に対するイメージや肌感覚、具体的な実務スキルが不十分ですので、おすすめできません。
着実にステップアップするためにも、ベンチャー企業や中小企業などで実績を積んでいく必要があります。
ただし、プログラミングスクールに通えば、未経験でもITエンジニアになれる確率が高まります。プログラミングスクールは「テックアイエス」がおすすめですので、興味のある方は下記をチェックしてください。
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仕事探しの優先順位
就職してからのミスマッチを防ぐために、仕事探しの優先順位を決めましょう。
- どれだけの残業を許容できるか
- 入社後、スキルや経験値を高められるか
- リモートワークできるか
- 先輩や上司からサポートしてもらえるか
- 給与や福利厚生などが納得いくかどうか
などの項目がありますが、最優先する項目を2つまで絞りましょう
特に優先する項目にこだわりがない場合は、妥協できるかどうかを判断軸にすると、入社後のミスマッチを防げます。
オンオフの切り替えポイント
仕事をしながらでもIT技術を積極的に学んだり、クリエイティブな仕事が好きだったりしても、長期的に見れば気持ちのオンオフの切り替えが必要になります。
最初のうちは楽しく仕事ができても、トラブルなどが原因で急な対応を繰り返していくうちに、エンジニアの仕事が嫌いになるケースが多いためです。
特にIT業界は人材の入れ替わりが激しい業界ですので、エンジニアの仕事と上手に向き合わなければ、最悪の場合、退職するほど嫌になる可能性があるでしょう。
オフタイムにリラックスできる時間を設けられるよう、日々の業務のなかに、小さな気分転換をどれだけ入れられるかがポイントです。
ITエンジニアの就職や転職を成功させる5つのコツ
ITエンジニアへの転職を成功させるポイントを5つ紹介します。面接における自己アピールや逆質問などにも活用できますので、ぜひ参考にしてください。
自己分析
将来のビジョンはもちろん、自分に備わっている知識やスキルなどを客観視すると、興味のある職種や分野に対して、必要な知識やスキルがあるのかが判断できるでしょう。
また、採用する企業にとっても、自己分析を細かくできる人材は、学ぶ意識が高いとされ重宝されます。
例えば、企業分析に使われるSWOT分析を活用すると、自分を客観視できるでしょう。
- Strength(強み):自分の強みや長所
- Weakness(弱み):自分の足りないところや苦手な分野
- Opportunity(機会):面接先の企業に入社した際、役立てることなど
- Threat(脅威):入社後にどれだけ先輩エンジニアや上司からの教育が必要かなど
業界や企業の理解を深める
必要な知識やスキルが就職先によって異なりますので、業界や企業の理解を深めるとよいでしょう。
具体的には、次のような内容を勉強するとよいでしょう。
- 就職志望先のWebサイトや求人票を読み込む
- 自分が習得しているスキルは客観的に見てどのレベルか
- 自分が専門とする業務のトレンド技術は何か
企業理解を怠ると、入社してからギャップを感じます。
特に未経験からITエンジニアを目指す人は、研修制度が充実している企業を中心に応募するとよいでしょう。
自分が働きたい企業へアピールする材料を用意するためにも、業界や企業の理解を深めることが大切です。
転職で有利になるような資格の取得
ITエンジニアの業務に関する資格を取得しておくと、企業側にスキルを証明できますので、転職で有利になるでしょう。
特に未経験者は自分のスキルや知識を証明する経歴がないため、資格取得がおすすめです。
例えば、システムエンジニアの就職を考えている場合、次のような資格を持っておくと、面接時に有利になるでしょう。
- 初心者向け:基本情報技術者試験(FE)
- 中級者向け:応用情報技術者試験(AP)
- 上級者向け:システムアーキテクト試験(SA)
未経験者が資格を取得するとアピールポイントになりますし、既にエンジニアの人が資格を持っていると、今後のキャリアプランの幅が広がります。
基礎知識やコミュニケーション能力を身につける
ITエンジニアになる場合、資格も重要ですが、ITにまつわる基礎知識やコミュニケーション能力が欠かせません。
特に、エンジニアはチームで連携して業務をこなすため、円滑にプロジェクトを完了させるためには、コミュニケーション能力やビジネスマナーの有無が重要になるためです。
例えば、IT業界は、メールのやり取りやチームメンバーとの進捗管理などに対して、厳しい目線が向けられるケースが多いでしょう。
ITエンジニアとして必要不可欠なプログラミング言語を活用できていたとしても、ビジネスマナーが不十分だと不採用になったり、採用後に苦労したりします。
面接の場で基礎知識やコミュニケーション能力をアピールしておけば採用されやすくなり、入社後に活躍できれば、プロジェクトリーダーやマネジメントの立場も目指せるはずです。
転職エージェントの活用
転職エージェントとは、求職者と人材採用する企業のマッチングを目的としたサービスです。転職エージェントに登録すれば、担当エージェントと相談したうえで、相性のいい企業の提案や推薦などをしてくれます。
また、求人情報の収集作業や面接に必要な書類作成、面接練習などのサポートもありますので、効率的に就職もしくは転職活動ができるでしょう。
また、浮いた時間で自己分析やスキルアップの時間に充てられるうえ、IT業界の情報やキャリア相談もできます。
会社選びで失敗しないための5つのポイント
ITエンジニアを目指す際、会社選びで失敗しないためのポイントを5つまとめました。
希望を聞いてくれる
面接時に面談者の希望条件を一切聞こうとしない企業だと、普段から従業員の意志を重視していない可能性があります。
希望条件を100%叶えてくれるわけではありませんが、自分の理想やキャリアプランを聞いてくれるかが重要です。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、面接時は企業側との会話やフィーリングがどれだけ合っているかを見ておくと、入社後のギャップを抑えられるでしょう。
働き方改善を積極的に取り組んでいる
従業員の勤務状況を管理するだけではなく、働き方をどれだけ改善しているかが、会社選びでは重要です。
特に、SES事業を運営する場合は注意しなければなりません。SES(System Engineering Service)とは、エンジニアのスキル提供を目的とした委託契約の一種です。
自社ではなく契約先の会社に常駐して働きますので、従業員の勤務状況が適切にチェックされないリスクや、事前のヒアリングでは異なる業務を行う可能性があります。
また、エンジニアは長時間労働や休日出勤などが比較的多い業界ですので、勤怠管理だけではなく、自社の従業員の働き方改善に積極的に取り組んでいるかどうかが大切です。
評価基準が明確になっている
従業員を評価する基準が明確になっている場合、面接の場で人事評価に関する質問をしても、評価基準を具体的に話してくれるでしょう。
それに対して、本人の頑張り次第などのように曖昧な回答は、従業員の評価基準が不明確の可能性があります。
評価基準は主に絶対評価と相対評価があります。
- 絶対評価:比較対象が過去の自分ですので、自分の努力に見合った評価を期待できます
- 相対評価:比較対象が他の従業員ですので、過去の自分より成果が良かったとしても、成績上位の従業員が良く評価されます
特に、評価基準が個人のスキルに着目する絶対評価の場合、給与アップや昇進に向かった基準が明確になり、従業員のモチベーションもアップするでしょう。
必然的に離職率も低くなります。
会社全体でスキルアップなどの人財育成を行っている
従業員が自らスキルアップできるような環境を整えている企業は、人材教育に力を入れていますので、多くの経験を積めるでしょう。
従業員のスキルアップをサポートする仕組みがあれば、長期的に活躍できたり、トレンドのノウハウを習得できたりします。
それに対して、スキルアップを従業員任せにしている場合、日々の業務に追われて技術を学ぶ時間を確保できないケースが多いでしょう。
従業員の年齢が幅広い
従業員の年齢幅が広い企業は教育制度が十分であり、幅広い年齢層に案件を割り振れる程の営業力や管理能力がある企業と判断できるでしょう。
それに対して、年齢幅が狭かったり若い人が多かったりすると、離職率の高さや成長の機会が少ない可能性が考えられます。
また、年齢層が高めの従業員が多い起業は、若い従業員が周りの作業ペースに合わせられないため、離職率の高さや従業員を育てる姿勢が低いと判断できる要因になるためです。
長期的にITエンジニア業界で働きたい人は、従業員の年齢幅が1つの基準になります。
ITエンジニアはやめとけと言われても未来ある仕事
ITエンジニアが世間一般的にやめといたほうがよいといわれるのは、残業時間の長さや必要な知識やスキル取得のハードルの高さが根底にあるためです。
特に将来のビジョンが明確でなかったり知識がなかったりすると、入社後の業務を苦痛に感じるかもしれません。
しかし、向上心がありコミュニケーション能力に問題のある人は、多くのスキルが身につき、大きな達成感や年収アップを期待できる仕事です。
未経験からITエンジニアへの転職を成功させるためにも、事前調査や自己分析を徹底しておく必要があります。
また、ITエンジニアになるためにプログラミングスクールを検討している人には、「テックアイエス」がおすすめです。プロの講師がわかりやすく教えてくれるうえ、教育制度が非常に充実しています。気になる方は下記の公式サイトをご覧ください。
(テックアイエスの公式サイトはこちら)
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エリア別で、おすすめのプログラミングスクールをまとめました。
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